5年前に公開された映画が再公開されていますので、ご紹介いたします。

◉『ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実』

 1975年4月30日ベトナム戦争終結の日から、40年が過ぎました。第47回(1975)年アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画です。ピーター・デイヴィス監督・製作で、1974年のカンヌ国際映画批評家週間で大絶賛されたものの、当時配給を行うはずだった会社が政治的報復を恐れて配給を降り、年末になってようやくワーナー・ブラザースによる配給が決まり、ロスアンジェルスで特別上映されました。

 けれどもその後ジョンソン元大統領の政策補佐官が自分の出番シーンの削除と上映差し止め裁判を起こすなど上映妨害が相次ぎました。

 映画製作者側は再編集を拒否して裁判が行われ、最高裁は一般公開を認めて一般公開が開始されました。

 1975年4月5日のアカデミー賞授賞式では、この映画のプロデューサーがベトナム戦争とアメリカの両親について語り始めると、司会のフランク・シナトラが「アカデミー賞に政治を持ち込むな」と言って発言を遮ろうとしましたが、シャーリー・マクレーンが「映画は真実を見つめて平和に貢献しなければならない」と反論し満場の喝采を浴びました。

 アメリカでは2001年9月11日の同時多発テロとその後のアフガニスタン侵攻などによって、この映画への再評価の動きが活発になり、DVDが発売されてベストセラーを記録、2009年には全米でのリバイバル上映が開始されました。日本では1975年にNET(現テレビ朝日)が放映しましたが映画の劇場公開は見送られていました。

 東京では新宿武蔵野館で10:00〜と20:00〜の2回上映、関西では大阪でシネ・リーブル梅田、京都では京都シネマ、神戸は元町映画館で今日から上映しています。その他、地域や学校での自主上映も受け付けています。お問い合わせは配給会社のエデン(03−5355−5792)まで。

 

渡辺一枝様、ご紹介ありがとうございました。

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