雲南懇話会から『ヒマラヤ学誌』(京都大学ヒマラヤ研究会発行)へ寄稿した論文・記録・登攀記・歴史紀行等について、同研究会及びヒマラヤ学誌編集委員会(編集責任者;松林公蔵 京都大学教授)の承諾を得て、掲載しています。
雲南懇話会からの寄稿は、以下の通りとなっています。
- 第19号(2018年3月発行) 4本
- 第18号(2017年3月発行) 5本
- 第17号(2016年3月発行) 5本
- 第16号(2015年3月発行) 8本
- 第15号(2014年3月発行) 2本
- 第14号(2013年4月発行) 4本
- 第13号(2012年5月発行) 5本
- 第12号(2011年5月発行) 5本
- 第11号(2010年5月発行) 7本
- 第10号(2009年5月発行) 5本
- 第 9号(2008年3月発行) 5本
- 第 8号(2007年3月発行) 4本
なお「ヒマラヤ学誌」の発行は、「第10号」を契機に『京都大学ヒマラヤ研究会』と『国立人間文化研究機構・総合地球環境学研究所「高所プロジェクト」』との共同発刊となりました。
≪以下、「第8号」と「第10号」の『巻頭言』から抜粋して引用・編集しました。≫
ヒマラヤ学誌は1990年、『京都大学ヒマラヤ研究会』が母体となって創刊されました。
同研究会は、高所に関するフィールドワークと学術研究の融合を標榜して集まった京都大学山岳部出身の研究者たちによって、1988年10月に結成されました。
具体的には、1988年度から1995年までの8年間、当時の文部省・厚生省から助成を受けた「京都大学ヒマラヤ医学学術登山計画」を研究の軸として、京都大学関連の医学・農学・霊長類学・社会学・文化人類学のフィールドワーカーが集まり、高所をフィールドとした学際的研究を行う母体として、結成されたものです。
「ヒマラヤ学誌」が全てPDFで無料公開され、読めるようになりました。2018年3月時点では、京都大学ブータン友好プログラムのホームページに「ヒマラヤ学誌」のバックナンバーが、1号から19号まで全て掲載されています。
http://www.kyoto-bhutan.org/ja/Himalayan/
ヒマラヤ学誌第19号(2018年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
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表題 | 著者 | 所属 | |
p106~ | 栽培ソバの野生祖先種を求めて―栽培ソバは中国西南部三江地域で起原した― | 大西 近江 | 京都大学名誉教授 |
p115~ | ランタン谷の雪崩堆積物と氷河変動、および災害地形について―2017 年春のネパール・ヒマラヤのフィールド・ノート― | 伏見 碩二 | カトマンズ大学客員教授、滋賀県立大学名誉教授 |
p124~ | 雲南省西双版納―少数民族と熱帯照葉樹林自然保護区2000km の旅 | 長谷川 信美 |
宮崎大学名誉教授
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p136~ | 播隆上人の槍ヶ岳開山と飛州新道―信州の鷹匠屋・中田又重と共に― | 穂苅 康治 |
槍ヶ岳山荘グループ代表
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ヒマラヤ学誌第18号(2017年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p127~ | ネパール・ムスタンのトレッキングと地形 | 安仁屋 政武 | 筑波大学名誉教授 |
p147~ | 聖地カトマンドゥ:諸宗教・観念の複合と変化 | 石井 溥 | 東京外国語大学名誉教授 |
p158~ | 騎馬鷹狩文化の起源を求めて ーアルタイ山脈に暮らすカザフ遊牧民とイーグルハンターの民族誌ー | 相馬 拓也 | 早稲田大学 高等研究所 助教 |
p172~ | 中国チベット自治区・未踏の霊山カイラース ー四宗教の複合的聖地ー | 宮本久義 | 東洋大学大学院客員教授 |
p180~ | インド、ブータン国境の聖地巡礼 ーアルナーチャル・プラデーシュとメラの事例からー | 脇田 道子 | 日本ブータン研究所 |
ヒマラヤ学誌第17号(2016年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p127~ | アフリカ狩猟採集民ブッシュマンの昔と今 ―半世紀の記録― | 田中 二郎 | 京都大学名誉教授 |
p138~ | 高山草原における少数民族による草食家畜の放牧方式調査概要 | 長谷川 信美 | 宮崎大学名誉教授 |
p146~ | チベット仏教の世界 ―仏教伝来からダライ・ラマへ― | 吉水 千鶴子 | 筑波大学人文社会系 |
p154~ | 鄭和とムハンマド・チョンホ ―雲南碑文のナゾ― | 上田 信 | 立教大学文学部 |
p162~ | ブータンにおける初期近代教育事情の解明 ―近代教育50年史― | 平山 雄大 | 早稲田大学教育総合研究所 |
ヒマラヤ学誌第16号(2015年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p170~ | 雲南懇話会10 年の歩みと「第30 回記念特別講演会」 | 1)筑波大学名誉教授 2)京都大学学士山岳会 |
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p176~ | ケニア山登山と調査 | 安仁屋 政武 | 筑波大学名誉教授 |
p184~ | キリマンジャロの登山と調査 | 安仁屋 政武 | 筑波大学名誉教授 |
p194~ | ルウェンゾリ、スタンレー山塊(マルガリータ峰)登頂―2012 年2月― | 栗本 俊和 | 京都大学学士山岳会 |
p204~ | ヒマラヤから描くこれからの医薬教育 | 小川 康 | チベット医(アムチ), 薬剤師 |
p213~ | 6~70歳代で登ったチベット、ネパールの山々―失敗例を中心に― | 南井 英弘 | 関西学院大学山岳会 |
p244~ | 中国新疆伊犁州における野生リンゴの保全活動 | 大石 惇 | 静岡大学名誉教授 |
p234~ | 日本人とチベット―河口慧海のチベット旅行を中心として― | 奥山 直司 | 高野山大学文学部 |
ヒマラヤ学誌第15号(2014年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p184~ | ベトナム北部の茶文化 ―首都ハノイを中心として― |
長坂 康代 | 国立民族学博物館 |
p193~ | 北極圏の温暖化 ―科学の取り組み・フィールドワーク・人― |
榎本 浩之 | 国立極地研究所 北極観測センター |
ヒマラヤ学誌第14号(2013年4月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p19~ | 「ヒマラヤの上昇と人類の進化」再考 ―第三紀末から第四紀におけるテクトニクス・気候生態系・人類進化をめぐって― |
安成 哲三 | 名古屋大学地球水循環研究センター |
p242~ | 生業としての伝統的焼畑の価値 ―ラオス北部山地における空間利用の連続性― |
横山 智 | 名古屋大学大学院環境学研究科 |
p255~ | 旅行者と研究者とのはざまで ―雲南懇話会中国法制研究会の活動報告― |
岡 邦俊 | 弁護士 |
p264~ | 茶文化交流の向こうにあるもの | 上原 美奈子 | ティー・リテラシー |
ヒマラヤ学誌第13号(2012年5月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p319- | タイ王国北部の旅(2011年の記録) ―タイ文化圏を往く― | 前田 栄三1),2) 齋喜國雄2) |
1)京都大学学士山岳会 2)雲南懇話会 |
p331- | 雲南省西北部茶馬古道沿いの少数民族を訪ねて | 神山 巍 | 雲南懇話会 |
p341- | 雲南省哀牢山地の多民族棚田地域における灌漑システム | 安達 真平 | 京都学園大学バイオ環境学部 |
p354- | ラオスにおける伝統的砂糖生産の諸相 ―タイ文化圏の生産工具研究から― | 園江 満 | 東京大学総合研究博物館、日本大学生物資源科学部 |
p368- | 隠れたる未踏峰の宝庫 ―インド・ヒマラヤ・ザンスカール南部探険(2011年8月4日~9月15日)― | 阪本 公一 | 2011年京都ザンスカール遠征隊 |
ヒマラヤ学誌第12号(2011年5月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p182- | 中国云南哀牢山区哈尼族梯田传统农耕生态文化与变迁 (中国雲南省哀牢山地に於けるハニ族の伝統的な棚田農耕生態文化及びその変遷) |
1)黄绍文(黄紹文) 2)尹绍亭(尹紹亭) |
1)红河学院客座教授(紅河学院客員教授)、红河哈尼文化国际研究中心研究员(紅河哈尼族文化国際研究センター研究員) 2)云南大学西南边疆少数民族研究中心教授(雲南大学西南辺境少数民族研究センター教授) |
p198- | 雲南省南部・ヴェトナム国境地域を訪ねて ― 2009 年11 月 ― |
前田 栄三 | 京都大学学士山岳会 |
p209- | タイ文化圏の農耕文化 ―ラオス北部の稲作を中心に― |
園江 満 | 東京大学総合研究博物館 東京農業大学国際食料情報学部 |
p223- | 「国境」からみた中国内モンゴル自治区エゼネ旗の60年 | 児玉 香菜子 | 千葉大学文学部 |
p232- | 内陸国ザンビアへの農業分野の援助と今後の方向性 | 宮坂 実 | 国際協力機構 京都大学学士山岳会 |
ヒマラヤ学誌第11号(2010年5月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p212- | ネパール・アンナプルナ山域東側、マルシャンディ川の天然ダム -予察- |
安仁屋 政武 | 筑波大学、京都大学学士山岳会 |
p222- | 雲南の山地少数民族の村々を訪ねて 2008 年秋 | 前田 栄三 | 京都大学学士山岳会 |
p232- | 雲南省の神像呪符「甲馬子(ジャーマーツ)」に生きつづける中国祭祀版画の祈りの世界 | 川野 明正 | 明治大学法学部 |
p247- | ベトナム、黒タイの「亀の甲」型の家 | 樫永 真佐夫 | 国立民族学博物館 |
p258- | 雲南の食の世界 ~過橋米線のふるさとを訪ねて~ | 茂田井 円 | 立教大学アジア地域研究所 |
p270- | 雲南南部山地の少数民族の村々を訪ねて | 神山 巍 | 雲南懇話会 |
p278- | チュルーウエスト峰(6419m)とアンナプルナ周遊トレッキング (砂漠の崑崙からモンスーンのヒマラヤへ) |
安田 隆彦 | 京都大学学士山岳会 |
ヒマラヤ学誌第10号(2009年5月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p190- | タイ北部における発酵食用茶 『ミアン』の伝播に関する一考察 | 佐々木 綾子 | 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、日本学術振興会特別研究員 |
p197- | 雲南・四川・貴州省を中心とした中国におけるJatropha curcas L. の取り組み | 赫 宇曦, 合田 真① | 日本植物燃料㈱ (①京都大学学士山岳会) |
p212- | 南極・北極に見る地球温暖化の現状と将来 ―南極・北極は本当に温暖化しているのか? | 山内 恭 | 国立極地研究所 |
p221- | モロッコにおける伝統的水利施設ハッターラの灌漑システム改善に関する研究 | 西牧 隆壯 | 国際協力機構 |
p225- | 雲南の刀耕火種(焼畑農耕)及びその変遷 | 尹 紹亭 | 雲南大学民族研究院 |
ヒマラヤ学誌第9号(2008年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p159- | 2007年崑崙隊の高峰登攀時に於ける高所生理と登山活動 | 川久保 忠通 | 京都大学学士山岳会 |
p178- | 崑崙山脈西部の山旅「6232m峰&6468m峰初登頂」-2007年7?8月の記録- | 芝田 正樹, 前田 栄三 | 京都大学学士山岳会 |
p192- | 西部崑崙山脈の地形と氷河 | 安仁屋 政武 | 筑波大学、京都大学学士山岳会 |
p209- | シプソンパンナー、茶馬古道、援蒋ルートの戦跡を訪ねて | 秋畑 進 | 雲南懇話会、タイ‐ラジャパ会 |
p221- | 能海 寛のたどった道 | 金子 民雄 | 歴史家 |
ヒマラヤ学誌第8号(2007年3月)への雲南懇話会からの寄稿 | |||
表題 | 著者 | 所属 | |
p99- | 南米チリ・北パタゴニア氷原の溢流氷河の1944/45-2004/05の変動とその要因 | 安仁屋 政武 | 筑波大学、京都大学学士山岳会 |
p113- | ヒマラヤの氷河生態系 | 幸島 司郎 | 東京工業大学、京都大学学士山岳会 |
p121- | 登山から学んだ極地観測の技術 | 山岸 久雄 | 国立極地研究所、京都大学学士山岳会 |
p125- | 崑崙山脈西部の山旅、高所順応に関する自己体験(2005年7月?8月、夢ムスターグ<6,345m峰>登頂時の記録) | 前田 栄三 | 京都大学学士山岳会 |