芝田 正樹氏、前田 栄三氏による『崑崙山脈西部の山旅』(ヒマラヤ学誌9号、2008)を、京都大学ヒマラヤ研究会(発行者)及びヒマラヤ学誌編集委員会(編集責任者;松林公蔵京都大学教授)の承諾を得て、掲載しています。これは、雲南懇話会の第4回フィールドワークの記録でもあります。
崑崙山脈西部の山旅「6232m 峰&6468m 峰初登頂」 芝田 正樹、前田 栄三(京都大学学士山岳会) 2004 年9月~10 月の偵察山行、そして2005 年7月~8月のユメムスターグ‐6345m 峰‐初登頂に続く、3度目の崑崙山脈西部地域の訪問となった。高所順応の一環として、カシュガルを起点(若しくは終点)とするカラコルム・ハイウェイ (1980 年にイスラマバードまで1260km 全通) を285km 走行し、途中ゲーズ峡谷・カラクリ湖畔を通りスバシ峠で順応歩行を行い、三度、パミール山中の要衝・タシュクルガンに入った。パキスタン国境のフンジェラ ブ峠(4730m,Khunjerab Pass)に立つことは出来なかったが、大谷光瑞一行が目にした情景とさして変わらぬであろう「石頭城の遺址」に立ち、小さな町なかを散策した。再びカ シュガルに戻り、イエンギサル、ヤルカンド、イエチェンという民族の興亡を目の当たりにしてきた街並みを通り、カラコルム峠(5570m, Karakorum Pass)への道を走行し、別れて目指す山域に向かった。いつの日か、カラコルム峠を越えてインダス河畔のLEH に向かえる日々の到来を祈りたい。 (以下、添付ファイルをご参照くださいませ。) |
【添付資料】