阪本公一氏による『隠れたる未踏峰の宝庫 ―インド・ヒマラヤ・ザンスカール南部探険(2011年8月4日~9月15日)―』(ヒマラヤ学誌 No.13, 368-381, 2012)を、ヒマラヤ学誌編集委員会(編集責任者;松林公蔵京都大学教授)の承諾を得て、掲載しています。

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隠れたる未踏峰の宝庫
―インド・ヒマラヤ・ザンスカール南部探険(2011年8月4日~9月15日)―

阪本公一

インドの北西部にあるザンスカールの南部には、これまで登山家や探検家が足を踏み入れたことのない未知の谷が幾つか残っており、知られざる6000 m前後の未踏峰が未だに沢山眠っている。

2009年にレルー谷に入って、誰も見たことのない数多くの魅力的な未踏峰を探査するという感動的な遠征を経験した。

その遠征で、レルー谷の南に隣接するレナック谷とギアブル谷の山塊も、同じように魅力的な未踏峰が眠っているのではとの強い感触を得た。帰国後早速インドのヒマラヤン・クラブの重鎮であるハリス・カパデイアさんと、同クラブの中心的メンバーであるサテイヤブラタ・ダムさんに問い合わせたところ、両谷の探査に入った記録は全く知らないとの情報をいただいた。

6100 m台までの割と標高の低い山だが、この山域の周辺には、6000 m峰が15座、5900 m峰が10座、5800 m峰が8座、5700 m峰が14座があり(合計47座)、その全てが誰も見たこともない未踏峰なのだから胸が踊る。

2010年の夏にこのレナック谷・ギアブル谷の未踏峰探査に6人で出かけたが、8月5日にデリーに到着した夜に、ラダックのレー周辺で土石流の災害が発生。とてもザンスカールに入れる状態ではないと判断し、両谷の未踏峰探査を残念ながら断念して8月11日にデリーより帰国した。

今回の探査は、前年に実現出来なかったレナック谷とギアブル谷の未踏峰探険に再度挑戦する計画であり、2011年8月4日~9月15日の予定で日程を組んだ。

(以下、添付ファイルをご参照くださいませ。)

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