上田 信氏(立教大学文学部)による『鄭和とムハンマド・チョンホ ~雲南碑文のナゾ~』(ヒマラヤ学誌 No.17, 154-161, 2016)を、ヒマラヤ学誌編集委員会(編集責任者;松林公蔵京都大学教授, 奥宮清人京都大学准教授)の承諾を得て、掲載しています。
【添付資料】himalayan-17-154-鄭和とムハンマド・チョンホ、上田 信.pdf
鄭和とムハンマド・チョンホ 上田 信氏(立教大学文学部) 2004年から翌05年にかけて、雲南省の省都・昆明に研究で1年間、滞在した。その時に興味を抱いたのが、鄭和である。鄭和は中国の船団を率いて航海をした人物として知られているが、生まれは雲南省。昆明から南に少し行った晋寧というところが出身地で、そこには鄭和の父の墓がある。その墓碑の前に立てられていた石碑に刻まれた碑文を見た。その碑文に幾つかのナゾがあったということで、鄭和に関心を持ったのである。 2005年はタイミングよく、鄭和が第1回目の南海遠征に出た年から600周年にあたり、中国各地で鄭和の業績を記念する様々なイベントがあった。鄭和に対する興味はますます深まり、『海と帝国』(講談社)という本に、鄭和を主人公とする1章を書くことになったのである。 (以下、添付ファイルをご参照くださいませ。) |