伏見 碩二氏(カトマンズ大学客員教授、滋賀県立大学名誉教授)による『ランタン谷の雪崩堆積物と氷河変動、および災害地形について ―2017 年春のネパール・ヒマラヤのフィールド・ノート―』(ヒマラヤ学誌 No.19, 115-123, 2018)を、ヒマラヤ学誌編集委員会(編集責任者;松林公蔵京都大学教授, 奥宮清人京都大学准教授)の承諾を得て、掲載しています。

【添付資料】himalayan-19-115-fushimi.pdf

ランタン谷の雪崩堆積物と氷河変動、および災害地形について
―2017 年春のネパール・ヒマラヤのフィールド・ノート―

伏見 碩二(カトマンズ大学客員教授、滋賀県立大学名誉教授)

中央ネパール・ヒマラヤのランタン谷の調査は今回が3 度目である。1975 年に初めて行った時はトリスリ・バザールがカトマンズからのバスの終点で、ランタン谷の出合のシャプルーまで3 日ほど歩いた。また1997 年の時は終点ドゥンチェからシャプルーまで1 日かかったが、夏の雨期で、断層地帯であるドゥンチェ周辺の崩壊地をバスが喘ぎながら昇っていく恐怖の道だった。だが、今回の快適な舗装道路はランタン谷の出合のシャプルーを越え、さらにトリスリ川上流のチベット国境方面まで通じていると言う。チベット鉄道はすでにラサからシガツェまでのびており、そう遠くない将来に、トリスリ川沿いに南下し、カトマンズまで通じるというのだ。従来のコダリ・ルートが氷河湖決壊洪水で危険になっているので、近年は、トリスリ川流域の開発の進展がめざましいようだ。

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