3番目には、園江 満氏(東京大学総合研究博物館, 東京農業大学国際食料情報学部)にご発表いただきました。演題は『タイ文化圏の農耕文化 -ラオス北部の稲作を中心に-』でした。
≪以下、講演要旨より≫
中国西南部から東南アジア大陸山地部にかけての山間盆地には、かつて盆地連合国家郡が存在していた。この地域の社会は、今日もなお国民国家の国境を超えて、タイ系言語をリンガフランカとしながらも多言語・多民族構造をもった複合文化交流圏としての緩やかなつながり維持しており、この広がりを「タイ文化圏Tay Cultural Area」と呼んでいる。
本講演では、ラオス北部の農耕技術を軸に地域としてのタイ文化圏を描き出し、併せて、一般には水田農耕民と考えられているタイ系民族の実像について再検討する。
【添付資料】
20091212_13_03_sonoe_03_additional.xls/数表資料(後日追加).xls