最後に、山中 勝次氏(京都菌類研究所)から、『マツタケはどこからきたのか -東アジア・マツタケ回廊を行く-』と題した発表をいただきました。
≪以下、講演要旨より≫
マツタケは日本固有種と考えられてきたが、韓国、北朝鮮、中国四川省・雲南省・チベット自治区、ブータンに産するマツタケや、北欧マツタケとも同一生物種である。マツタケのルーツを探るために、東アジアのマツタケと菌根共生する樹種を調べた。その結果、四川省、雲南省、チベット自治区、ブータンのマツタケはおもに常緑コナラ属やシイ属、マテバシイ属と菌根共生しており、これらの地域がマツタケの起源地と推定される。
【添付資料】