次に、金子 民雄 氏(歴史家・哲学博士)の講演会第2部として、『現代に蘇えるルバイヤート、アラビアンナイトの世界』と題したお話をいただきました。
≪以下、講演要旨よ り≫
第2部について、金子さんには「ルバイヤート」(オマル・ハイヤーム作詩、金子民雄訳、胡桃書房)という翻訳書(私家本)があります。オマル・ハイヤーム(1040年頃~1123年没)は、ペルシャの数学者・天文学者・哲学者にして詩人としても大変に有名。 彼の自然科学に関する業績では、三次方程式の解法に関する研究や、後のグレゴリオ暦よりも正確なジャラリー暦の作成が、特に有名。ハイヤームの詩の主な テーマは、人生への疑問、イスラムへの不信、世俗的享楽への賛美、古代ペルシャへの懐古であると言います。
金子さんの翻訳書の約半分が解説編に充てられていて、科学者・哲学者・詩人「ハイヤーム」に関連する様々な事績・その時代考証・歴史的考証等、解説が加えられています。
(以下、2011/04/04追記)
先生がご準備なさっておられた手持ちの講演用メモと、以前に先生が翻訳なさった『ルバイヤート』(2003:訳詩のほか注釈・解説が80ページほど)の一部を、ともにPDF化しております。会にご出席の皆様とML(メーリングリスト)会員で、それらをご覧になりたい方がおありでしたら、どうぞご連絡下さい。
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