3番目には、河合 明宣氏(放送大学教養学部教授)にご発表いただきました。演題は『ブータン王国、国民総幸福(GNH)という開発理念と農村開発』でした。
≪以下、講演要旨よ り≫
開発の速度を抑え、自然、文化、宗教心を大切にし、ものの豊かさよりも心の豊かさを求める幸福の国として、ブータン王国が注目されている。四代国王は、森林や文化・伝統・宗教という地域「資源」保全を通した漸進的開発こそが、総幸福社会につながるとする長期ビジョンを掲げ、国民を国づくりに巻き込んだ。この過程を概観し、自然再生可能資源(第1次産業と電力)と第3次産業(エコーツーリズム)に支えられた経済政策をみる。