次に、『雲南省徳宏タイ族の宗教―シャマニズムにおける 声の文化-』と題して、伊藤 悟氏(総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程、アジア民族楽器演奏家)のご発表をいただきました。
≪以下、講演要旨等 よ り≫
タイ族といえば上座仏教というイメージがあるが、国家も公認する「宗教」以外にも、徳宏タイ族の地域社会では「原始宗教」や「迷信」とされる精霊信仰や シャマニズムが仏教実践と絡み合いながら人々の日常生活を形作っている。今回はタイ族の世界観を織り成す「声」(うた)のあり方に注目しながら徳宏タイ族 のシャマニズムを紹介する。