4番目には、吉野 熙道 氏((前)中国科学院昆明植物研究所客員教授、(前)岡山大学農学部特別教育研究員、(財)進化生物学研究所客員研究員、AACK)から『雲南の栽培植物 - 麦・瓜・里芋など -』と題した発表をいただきました。
≪以下、講演要旨よ り≫
原人とヒトは出アフリカ以後、暖かく食料を獲得しやすい地帯を通って世界に拡散していった時に、南西中国つまり雲南の地を通過したにちがいない。そのかなり早い時期から、アフリカや中近東、インドなどで得られた植物を持ち運んだのも当然と思われる。
ここでは中国科学院昆明植物研究所と岡山大学を中心とする日本の諸大学・研究機関との共同研究に基づいて行った、麦・瓜・里芋などの栽培植物と近縁野生種に関するフィールドワークの成果のごく一部を紹介する。