茶文化という概念について、概説されました。1例として、1978年~79年に国立民族学博物館を中心に行われた共同研究により、「茶といえば茶の湯のことだとする通念もしくは偏見」が正され、茶文化の定義を考え直す良い切欠となった…と引用して紹介している。
2011年秋の雲南Field Work において見聞した事柄について、お茶の視点から報告された。大学での交流、夜の妖艶な「茶室」訪問記録、樹齢千年という茶樹からの茶葉採取の様子など、です。
更に、雲南と日本の茶文化を結ぶものとして、「茶を祖先とする雲南の少数民族トーアン族の詩にみる茶道のモデル」、「冠婚葬祭のお茶」、 「発酵からみる雲南と四国」等について語られました。
【添付資料】
≪以下、講演要旨よ り≫
「雲南フィールドワーク2011年」にて訪れた雲南の断片を、お茶にフォーカスして報告します。
茶文化という概念がどう違っていたか、町のお茶屋さんではどんなお茶が売られていたか、茶を祖先とする民族の生活、日本の番茶、後発酵茶との類似性、さらには藍、棚田、うだつとの関係性などまで含め、お茶で東アジアの古今東西を鳥瞰してみたいと思います。