信高山岳会創立30周年及び長野県山岳協会50周年にあたる2011年、会の原点に立って、教師自身が夢を育み、夢に挑み、得たものを、今後の高校登山の 活動に反映させ、更に多くの子どもたちに夢を伝えたいという思いから、西部崑崙山脈の未踏峰(6770m)に挑戦し、登頂に成功した記録である。
この山は、懇話会の代表を務める安仁屋にとって、少なからぬ因縁がある。
安仁屋らは2009年7月にAACK会員5人でこの山を目指したが、出発直前に発生したウルムチ騒動により、渡航を断念せざるを得なかったからである。しか し、演者等は偵察行とはいえ09年に同じ経験をしながらも、翌10年の偵察行(大雨による道路事情の悪化により、失敗)など継続して登頂を目指し、2011年に成功した。長野県の登山関係者と新疆地域のエージェントとの長年にわたる交流・信頼に根付く執念の違いであろうか。準備期間その他の関係で、 高校生を連れて行くことは出来なかったが、長野県出身の若手OBの参加を得て成功した話は、次のステップに繋がるであろう。
【添付資料】
20130330_24_02_oonishi_slide.pdf/プロジェクタ資料『高校生に夢を! 夢舞台/ 崑崙の未踏峰へ』
20130330_24_02_oonishi_handout.pdf/席上配布資料『高校生に夢を! 夢舞台/ 崑崙の未踏峰へ』