最後に、秋道 智彌氏(総合地球環境学研究所名誉教授)から、『雲南省南部から北タイにおけるメコン川流域の環境保全と開発 -メコンオオナマズをめぐる生態史−』と題した発表をいただきました。

メコン川流域では1990年代以降、中国の経済発展に関連した開発が進められてきた。一方、1998年の長江下流域における大洪水への反省から、中国政府は「退耕還林」政策を打ち出した。天然林の伐採と狩猟の禁止を訴えた国策は環境保全を前面に打ち出すものであった。

国内的には国家級保護区を制定するなどの動きがある一方、周辺のとくに東南アジア方面やインド洋への経済進出を画策する開発計画が進められてきた。こうした急激な経済開発のなかで、メコン川の固有種であるメコンオオナマズをめぐる保全問題が急浮上した。ここではメコンオオナマズを事例として近年のメコン川集水域における開発と環境保全の問題を概説された。

タイ王国チュンコーン水域では、近年、オオナマズの漁獲はゼロとなっている。その様子が、捕獲頭数の経年変化として図示されました。眼が離せませんね。

【添付資料】

20130622_25_05_akimichi_handout.pdf/席上配布資料『雲南省南部から北タイにおけるメコン川流域の環境保全と開発』

20130622_25_05_akimichi_slide.pdf/プロジェクタ資料『雲南省南部から北タイにおけるメコン川流域の環境保全と開発』

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