10/11更新, 11/14講演要旨追加
第27回雲南懇話会は、2013年12月7日に、東京/市ヶ谷で開催いたしますので、ご案内申し上げます。ご予定に入れておいていただければ幸いです。転送・転載、歓迎致します。
【添付資料】
20131207_27_brochure_ver20131114.pdf/第27回雲南懇話会のご案内(11/14更新版)
20131207_27_preceding.pdf/第27回雲南懇話会-講演要旨
参加希望の方は、前田栄三(e3maeda*ab.auone-net.jp)、小林尚礼(bakoyasi*gmail.com)まで(メールア ドレスは、*の部分を@に変更して下さい)ご一報いただきますようお願いいたします。
概要
第27回 |
|||
日時;2013年12月7日(土)13時00分~17時30分。茶話会17時30分~18時40分 |
|||
演題 |
発表者 |
所属 |
|
1 |
シルクロード、悠久の歴史と人との出逢い |
長澤 法隆 | サイクリスト、シルクロード雑学大学主宰 |
2 |
沢登りの地平を拓くもの |
成瀬 陽一 | 渓谷探検家 |
3 | モンゴル国西部のカザフ人 -鮮やかな装飾に囲まれた日常生活- |
廣田 千恵子 | 千葉大学大学院人文社会科学研究科博士前期課程 |
4 | 日本人とチベット ―河口慧海のチベット旅行を中心として― |
奥山 直司 | 高野山大学文学部 |
5 | 比較認知科学からみた文化の進化的起源 | 松沢 哲郎 | 国際霊長類学会長、日本学術会議会員、京都大学霊長類研究所、AACK |
≪松沢哲郎さんの講演要旨≫
人間の体と同様に、その心も進化の産物です。文化も教育も親子関係も進化の産物です。しかし骨や歯は化石として残りますが、心や文化は残りません。そこで、約500万年前に人間との共通祖先をもつチンパンジーを研究対象にしました。チンパンジーの心や文化がわかれば、人間の心や文化の歴史がわかるでしょう。
アフリカの野外研究と日本の実験研究を並行して進めてきました。石器など道具を使う文化がチンパンジーにもあり、「教えない教育・見習う学習」によって、世代を超えて受け継がれることがわかりました。進化の隣人チンパンジーからみた、人間の文化の進化的起源についてお話しします。
備考
- 長澤さんは、20年をかけてシルクロードを(西安からローマまで)走破する プロジェクトを企画・推進され、2012年にローマに到達しました。そのごく 一端を紹介いただきます。 (40分)
- 成瀬さんは「俺は沢ヤだ!」の著書もある、沢登りの専門家! 前回の服部文祥さんに続く、新機軸第2弾。 沢登りの話題は、雲南懇として 初めてです。乞う、ご期待。 (40分)
- 廣田さんは、モンゴル国に留学中の若き院生。モンゴル高原の様子、その暮しのごく一端をレポートしていただきます。(15分)
- 高野山大学文学部教授の奥山さんは、著書に「評伝 河口慧海」「ムスタン-曼荼羅の旅」、編著に「河口慧海日記」、訳書に「チベット文化史」などがあります。(60分)
- 京都大学霊長類研究所教授の松沢さんは、ご存知「アイ プロジェクト」で有名。研究概要など同研究所HPに詳しい。 「アイと息子のアユムをはじめ3組の母子を対象にして、チンパンジーにおける知識や技術の伝播の研究に取り組んでいる。」「比較認知科学と呼ばれる新しい研究領域を開拓した。」 とあります。(60分)