3番目には、『水・草・家畜からみた遊牧システム -モンゴル国首都近郊牧畜民の事例から-』と題して、児玉 香菜子氏(千葉大学文学部准教授)の発表をいただきました。
【添付資料】
20140628_29_03_席上配付資料:水・草・家畜からみた遊牧システム.pdf
20140628_29_03_プロジェクタ資料:水・草・家畜からみた遊牧システム.pdf
モンゴル高原の自然環境の特徴は乾燥と寒冷にあるとして、ウランバートル・フフホト・東京を比較。社会環境として、面積・人口・民族など等、モンゴル国と中国内モンゴル自治区を比較、略述された。ウランバートルから約150kmの草原に居住する遊牧民一家の生活風景を、司馬遷「史記」(匈奴列伝)を引用しながら 水・草・家畜の利用など、略述された。年収は10万円(自己申告)。パオの内部にテレビ(多チャンネル、太陽光利用)・冷凍庫、外にニッサン車があった。バイクが普及していると言う。家畜は羊・ヤギ・牛・馬・ラクダを言い、豚・鶏は家畜で無いという。
今日的日常的な遊牧民の生活文化の一端が紹介された。