次に、『ブラジルの茶園・茶産業 ~日系移民の開拓の歴史~』と題して、上原 美奈子氏(ティ‐・リテラシ‐、お茶で南の国々とつながる会 代表)のご発表をいただきました。
【添付資料】
20151003-34-03-席上配付資料:ブラジルの茶園・茶産業:上原.pdf
20151003-34-03-プロジェクタ資料:ブラジルの茶園・茶産業:上原.pdf
現在、約160万人の日系人が住むといわれているブラジルには、Japones Garantidoという言葉がある。「日本人であれば信頼できる、信用するに値する」という意味だそうだ。日系移民が築いたこの言葉の重みを、珈琲の国ブラジルに一大紅茶産業を打ち立てた岡本寅蔵氏の歴史とともに考えてみたい。」として、たった一人の移民の「拓魂」による茶業の発展の歴史を、紹介された。
岡本寅蔵氏は1893年、奈良県に生まれる。1919年、夫婦で渡伯。この時、青桐の苗木を持参したものの、上陸時に海に落としてしまったそうで、止むなくサンパウロ植物園の茶の種25粒を蒔いた。このことが全ての出発点だったとのこと。「おばあ茶ん」と「天谷茶」で検索してみてほしいとのことでした。