次に、『ネパール、聖地 カトマンドゥ ~ヒンドゥー教・仏教・民俗信仰の複合~』と題して、石井 溥氏(東京外国語大学名誉教授(文化人類学))のご発表をいただきました。
【添付資料】プロジェクタ資料:ネパール、聖地カトマンドゥ.pdf
ネパールのカトマンドゥ盆地は、インド直伝の仏教、ヒンドゥー教と民俗信仰が複合し、人の数よりも神仏の数の方が多いとも言われ、寺院・聖所や祭礼は大変に多く、盆地や集落などを聖なる空間とする観念も様々に発達してきた。カトマンドゥ盆地の文化・宗教を歴史的観点を交えて概観し、この盆地がどのような形で「聖地」であるのか「聖地」とされてきたのかを検討し、併せて近現代の宗教状況の変化に
ついても考えるとして、歴史的変化を概観された。
講演で使用された写真は、写真家 大村次郷氏の作品という。