まず、松永 秀和(青いケシ研究会、JACアルパインフォトクラブ、カワカブ会)から、『モンスーン・ヒマラヤに花を求めて 〜ブータン・ネパール紀行〜』と題した発表をいただきました。

【添付資料】

プロジェクタ資料:モンスーン・ヒマラヤに花を求めて~ブータン・ネパール紀行2.pdf

席上配布資料:モンスーン・ヒマラヤに花を求めて.pdf

 講演者は2013年、青いケシ研究会の四川省西部の花探索に参加して以来、毎年、中国やインドへ出かけ、4000mを超す高地で大柄の花をつける青いケシ(メコノプシス属)を探索している。昨年は日本・ブータン友好30周年を機会にブータン北西部で、本年はネパール中部で、それぞれ探索を行った。青いケシは約80種あるが、その半数は横断山脈北側の四川省と東側の雲南省に、残る半数はヒマラヤ山脈の南側(チベットの一部を含む)に生息すると言われている。モンスーン時のヒマラヤはヤマビルだけでなく、豪雨による洪水の危険もあり、苦しいトレッキングを強いられるが、可憐な花々に出会う喜びは大きい。

 本講演では青いケシを中心に、山麓から3000mまでの低山域に生息する花々、温室構造をもつ植物など、ヒマラヤの南北で命を繋ぐ多数の植物が紹介された。メコノプシス属には青以外に黄色やピンク、ワインレッドの花もある。チョモラリなどの山々の写真とともに、その美しい姿が映写された。青いケシの仲間には、ケシ科の外、ケマンソウ亜科にも青い花があるそうである。たくさんの写真の中に、青いケシと青空を一緒に写した写真があった。たしかに青空のように青いケシであった。

 

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