2009/2/27(金)~3/2(月)に実施される、メコン河の本・支流域でのダム開発関連の市民セミナーのご案内です。

 参加無料、参加申し込み必要、使用言語は英語 (逐次通訳付)、この講演会は独立行政法人環境再生保全機構/ 地球環境基金の助成を受けて実施、とのことです。

 資料の用意などがありますので、事前にご連絡下さいとのことです。

特定非営利活動法人メコン・ウォッチ(担当:木口・木村)
Tel: 03-3832-5034 Fax: 03-3832-5039
http://www.mekongwatch.org

 前田栄三様、ご紹介ありがとうございました。

 以下、案内文からの転載です。

「日メコン交流年」に向けた市民セミナー第4回:生存vs.経済発展? メコン圏のエネルギー開発と日本の援助

 メコン河流域で暮らす人びとにとって、川は命と生活の源(みなもと)です。魚はタンパク質をもたらし、水は飲用だけでなく、農業や水浴び・洗濯にも使います。人びとは川べりを耕し、薬草を摘み、川海苔や貝を集めて食卓を賑わします。ところが今、メコン河の本・支流でのダム建設計画がいよいよ勢いを増し、ダムが環境や生態系にもたらす被害はメコンに住む人々の食糧の安全保障を脅かさんとしています。いったい誰がこうした破壊的なダム建設を進めているのでしょうか?例えばラオス政府は、ダムで発電した電気を近隣諸国に売ることで経済を発展させようとしています。民間企業の参入も多いこれらのダム建設ですが、日本をはじめとした先進国の政府開発援助(ODA)もこれを支えています。日本政府を最大の出資者にいただくアジア開発銀行(ADB)が実施するダム計画の準備調査、建設資金の提供、送電線や変電所の建設はその典型的な例です。ところが、電力輸出で国庫が潤うと言われてきたラオスは、昨今の経済危機によって歳入が激減し、緊急援助すら必要な状況になっています。一方で、ダムによって生活を破壊され貧困化した人びとの問題は未解決のままです。日本政府は今年2009年を「日メコン交流年」としていますが、私たちのメコン圏への関わり方がこのままでよいのか、今こそ問うてみるべきではないでしょうか?今回の講演会では、全世界のダム問題に取組む米国のNGO「国際河川」からメコン圏担当の職員をお招きし、メコン河ダム開発の現状と日本の関わりについて考える機会にしたいと思います。

  • 使用言語:英語(逐次通訳付き)
  • 講師:カール・ミドルトンさん(米国NGO「国際河川」(International Rivers)職員)
    環境化学で博士号を取得後、国際河川のメコンプログラムを担当。河川の環境や流域で生活する人々の権利を守る活動を国際的な広がりの中で行っている。現在、持続的な水とエネルギー利用の立案過程や技術の普及を目指しつつ、バンコクを拠点に、メコン圏でのダム開発の進展を監視している。 
  • 東京会場:
    2009年2月27日(金)18:30~20:30
    総評会館404号室 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
  • 名古屋会場:
    2009年2月28日(土)13:30~16:30
    名古屋YWCA 105号室 名古屋市中区新栄町2-3
  • 熊本(人吉市)会場
    2009年3月1日(日)18:30~20:30
    くま川ハウス 熊本県人吉市九日町36-3F
  • 福岡会場
    2009年3月2日(月)18:30~21:00
    福岡市NPO・ボランティア交流センターあすみんセミナールーム
    福岡市中央区大名2-6-46 福岡市立青年センター5F

メーリングリスト

雲南懇話会メーリングリストにて、今後の講演会のご案内・関連情報を配信しております。こちらに示すいずれかの方法でご連絡いただければと思います。

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