前回の第20回雲南懇話会で名古屋大学名誉教授上田豊先生からご紹介いただいたブータンの氷河湖決壊の研究の学術的側面からの報告会です。専門的な内容ですが、一般の方の参加も可能だそうです。事前連絡不要、参加費無料です。

ブータン氷河湖決壊洪水に関する研究プロジェクト成果発表セミナーの開催
-ブータン国における氷河湖決壊洪水リスクの現状と分析、対策について-

ヒマラヤ山脈の東部に位置するブータンでは、近年氷河の縮小が続いています。

このため氷河が小氷期に拡大したときに形成されたモレーン(土砂の堤防)と氷河との間に融解水がたまり、氷河湖を形成するという現象が起こっています。これらの湖をせき止めている堤防は、内部に氷を含むなどもろいことが多く、氷河の崩壊や雪崩などによる急激な水かさの上昇による崩壊とそれに続く決壊洪水が、下流域に甚大な被害を及ぼすことがあります(氷河湖決壊洪水)。プロジェクトでは、氷河湖の危険度評価、氷河湖拡大メカニズムの検討、ハザードマップの作成、決壊洪水発生時の警報システムの立案を目的として、2008年よりプロジェクトを実施してきました。

2012年3月のプロジェクト終了に先立ち、共同研究者のブータン政府関係者を日本に招き、名古屋大学でこれまでの活動成果の発表を、下記の要領にて開催することになりました。

開催場所が名古屋ではありますが、ご参加いただければと思います。

日時 2012年2月14日(火) 09:30~18:00
会場 名古屋大学環境総合館
所在地 愛知県名古屋市千種区不老町
(地図:http://www.env.nagoya-u.ac.jp/contact/icon/campus_map.pdf
内容 09:30-09:40 開会の辞
09:40-10:55 衛星画像から作成された氷河・氷河湖台帳
11:15-12:30 氷河・氷河湖のフィールド調査
14:00-15:10 気候変動と気象
15:25-16:40 地震と洪水災害
16:55-17:50 ブータンにおける防災
17:50-18:00 閉会の辞
主催 名古屋大学、ブータン国政府、国際協力機構(JICA)、日本科学技術振興機構(JST)
言語 英語(同時通訳無)
申込方法 事前申し込み不要

宮坂 実様、上田 信様、ご紹介ありがとうございました。

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