11/3、京都にて、下記シンポジウムが開催されます。一般公開(無料)ですので、ご興味のある方の参加を歓迎いたしますとのことです。
蛇足ながら、竹田晋也さん、藤田耕史さん、幸島司郎さんのお三方からは、雲南懇話会でもお話をいただいております。
パイオニアワークとしての登山・探検・フィールドサイエンス
―チョゴリザ登頂50周年記念シンポジウムー
―チョゴリザ登頂50周年記念シンポジウムー
1948年12月3日に今西錦司が幸島の野生ニホンザルの研究に着手しました。第2次世界大戦後わずかに3年のことです。今西に同行したのは当時の京大生であった伊谷純一郎と川村俊蔵でした。この日をもって日本の霊長類学は誕生したといえます。したがって、本年はその60周年にあたります。その後、10年にわたるニホンザル研究の蓄積をもって、今西と伊谷は最初のアフリカ調査を敢行しました。野生ゴリラ、ついでチンパンジーに焦点をあてて、人間の社会の進化を理解しようとしたのです。
じつは同じ1958年に、西堀栄三郎の率いる日本隊が最初の南極越冬に成功しました。また桑原武夫の率いる京都大学学士山岳会(AACK)の遠征隊が、カラコラムの未踏峰チョゴリザ(7654m)の初登頂に成功しました。今西・西堀・桑原は京都帝国大学の同級生で山岳部員です。京都大学が探検大学とも称される礎を作った年が1958年だといえるでしょう。本年はその50周年にあたります。
じつは同じ1958年に、西堀栄三郎の率いる日本隊が最初の南極越冬に成功しました。また桑原武夫の率いる京都大学学士山岳会(AACK)の遠征隊が、カラコラムの未踏峰チョゴリザ(7654m)の初登頂に成功しました。今西・西堀・桑原は京都帝国大学の同級生で山岳部員です。京都大学が探検大学とも称される礎を作った年が1958年だといえるでしょう。本年はその50周年にあたります。
主催 | 京都大学学士山岳会(AACK) | |
協賛 | 京都大学霊長類研究所、同東南アジア研究所、同野生動物研究センター | |
1. | 日時 | 2008年11月3日(月、祝日) |
場所 | 京都大学芝蘭会館稲盛ホール | |
2. | 記念シンポジウム | 午後1:30~5:30 |
司会 | 竹田晋也(京大准教授) | |
1) | 開会挨拶 | 上田豊(AACK会長、名古屋大名誉教授) |
2) | 来賓挨拶 | |
3) | 気候変化とヒマラヤの氷河 | 藤田耕史(名古屋大准教授) |
4) | 高所医学からフィールド医学へ | 松林公蔵 (京都大教授) |
5) | 南極初越冬とその後の50年 | 横山宏太郎(農業・食品産業技術総合研究機構) |
休憩(15分) | ||
6) | アフリカの森とチンパンジー研究の未来 | 松沢哲郎(京都大教授) |
7) | 雪氷生物学から野生動物研究へ | 幸島司郎(京都大教授) |
休憩(20分) | チョゴリザ映画の一部10分上映 | |
8) | チョゴリザ登頂から50年 ―未知への情熱を育てた京大山岳部の土壌― | 平井一正(神戸大名誉教授) |
9) | 閉会挨拶 | 松林公蔵(AACK副会長、京都大学山岳部長) |
3. | 記念祝賀会 | 午後6:00~8:00 同会館内ホール 会費 6000円 |
http://www.aack.or.jp/osirase/symposium.html