2010年6月19日(土)開催の第15回雲南懇話会は、お陰様で90名の参加を得て盛況裡に終了致しました。皆様からいただいたご支援ご協力に対し、幹事団を代表して感謝を申し上げます。

講師の土器屋由紀子先生をご紹介いただいた東京農工大学名誉教授の喜多山繁先生、山中博士をご紹介いただいた京都大学名誉教授の山田勇先生には、深甚なる感謝を申し上げます。お陰様で素晴らしいお人柄に接することが出来、日頃聞く機会の少ない貴重なお話を伺うことも出来ました。ありがとうございました。

当初予定の開催日を急遽変更せざるを得なかったため、常連の参加者の欠席が目立ちました。19日当日及び前日の参加取り消しの通知も10人ほどあり ました。 一方、新しい方々も大勢参加されました。20代、30代、40歳代の女性研究者、帰国したその足で会場に来られた方々など、うれしく、そしてありがたく思 いました。

(撮影:長岡正利)

(撮影:長岡正利)

次回は、12月第2土曜日(11日)の開催を予定しています。9月中旬に場所等を確定の上、ご案内します。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

概要

第15回 (2010年6月19日(土)、東京市ヶ谷・JICA研究所/ 国際会議場)
  演 題
発 表者
所 属
1 富士山から見た世界の大気
-NPOが管理運営している旧富士山測候所の現状と大気化学観測-
土器屋 由紀子 NPO法人 富士山測候所を活用する会, 江戸川大学
2 ネパールの山旅、2009年
-ひっそり佇む河口慧海記念館-
南井 英弘 関西学院大学山岳会
3 ブータンの氷河と氷河湖 岩田 修二 立教大学, (前)首都大学
4 北北の自然と地球環境 伊藤 一 (前)国立極地研究所北極 圏環境研究センター
5 マツタケはどこからきたのか
-東アジア・マツタケ回廊を行く-
山中 勝次 京都菌類研究所
6 MIHOさんによるベリーダンス
-茶話会の趣向として-
MIHO Miho BellyDance

土器屋 由紀子20100619_15_01_dokiya_01_projector_page01_128x96まず、『富士山から見た世界の大気 -NPO が管理運営している旧富士山測候所の現状と大気化学観測-』と題して、土器屋 由紀子 氏(NPO法人 富士山測候所を活用する会, 江戸川大学)のご発表をいただきました。

≪以下、講演要旨よ り≫

2007年よりNPO法人「富士山測候所を活用する会」が旧測候所庁舎の一部を借用、研究目的で夏期2ヶ月間管理運営している。今年、第2期の3年契約に入り設営の準備が始まっている。慣れない研究者達がNPOを立ちあげ、年間3000万円の経費を競争的研究資金で捻出してまで管理しているのは、山頂が自由対流圏に位置し、越境大気汚染観測に最適なためである。ここで得られたデータは世界に通用すると考えている。これまでの苦労話などをご紹介したい。

<添付資料>
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20100619_15_02_minamii_72x9620100619_15_02_minamii_02_projector_page34_128x96次に、『ネパールの山旅、2009 年 -ひっそり佇む河口慧海記念館-』と題して、南井 英弘氏(関西学院大学山岳会)のご発表をいただきました。

≪以下、講演要旨等 よ り≫

昨年(2009年秋)ポカラからカリガンダキ河を遡り、マルファ村をTBHにダンプス峠を越え、ヒドン・バレー経由でタシ・カンの山麓にBCを建設、登頂した。マルファ村は河口慧海師がツアーランから移り住み、1900年6月12日チベットに向けて出かけるまでの3ヶ月間滞在したカリガンダキ沿いの小さな集落である。

この村に「河口慧海記念館」と漢字で書かれた建物があり、内部には立派なコレクションと展示品が整然と保管されていた。その様子を中心に紹介したい。(文責;前田栄三)

(2010/07/04 当日配布資料を更新しました)

<添付資料>
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20100619_15_03_iwata_72x9620100619_15_03_iwata_01_projector_page12_128x963 番目には、岩田 修二氏(立教大学, (前)首都大学)にご発表いただきました。演題は『ブータンの氷河と氷河湖』でした。

≪以下、講演要旨よ り≫

1994年10月にブータンの古都プナカを襲ったGLOF(氷河湖決壊洪水)をきっかけにブータンでの氷河と氷河湖調査が始まった.東ネパールや,ヒマラヤ北面,横断山脈と同じように,ブータンでも多数の氷河が縮小しており多くの氷河湖が形成され,氷河湖の一部ではGLOFの発生・災害の発生が心配されている.1998年のスノーマントレック沿いの調査を中心にブータンの氷河と氷河湖の現況を概観する.

(2010/07/04 当日配布資料を追加アップロードしました)

<添付資料>
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20100619_15_04_ito_72x9620100619_15_04_ito_01_projector_page01_128x964番目には、伊藤 一氏((前)国立極地研究所北極圏環境研究センター)から『北極の自然と地球環境』と題した発表をいただきました。

(2010/07/04 当日配布資料を追加アップロードしました)

<添付資料>
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20100619_15_05_yamanaka_72x9620100619_15_05_yamanaka_01_projector_page01_128x96最後に、山中 勝次氏(京都菌類研究所)から、『マツタケはどこからきたのか -東アジア・マツタケ回廊を行く-』と題した発表をいただきました。

≪以下、講演要旨より≫

マツタケは日本固有種と考えられてきたが、韓国、北朝鮮、中国四川省・雲南省・チベット自治区、ブータンに産するマツタケや、北欧マツタケとも同一生物種である。マツタケのルーツを探るために、東アジアのマツタケと菌根共生する樹種を調べた。その結果、四川省、雲南省、チベット自治区、ブータンのマツタケはおもに常緑コナラ属やシイ属、マテバシイ属と菌根共生しており、これらの地域がマツタケの起源地と推定される。

茶話会の趣向として、MIHOさんによる、ベリーダンスを披露していただきました。

(撮影:長岡正利)

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