3番目には、『ベトナム北部の茶と米食文化 -首都ハノイを中心として-』と題して、長坂 康代氏(京都大学Global COE (親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点)研究員)の発表をいただきました。

雲南懇話会で最近力を 入れている「お茶」に関する話題である。ベトナムでは、世界を席巻しているコーラが普及していない。その理由はお茶である。タイグエン茶(緑茶)が一般的 で、飲む場所として「内」の茶屋と「外」の茶屋がある。外の茶屋にはさらに固定茶屋と移動茶屋がある。演者は固定茶屋に焦点を当てて機能や客層など詳しく 説明した。単なるお茶の提供に止まらず、コミュニティの形成にとって重要な役割を果たしていることを、客の細かい観察・分析から明らかにしている。近年ハ ノイでもコーヒーが浸透し始めているが、お茶の8〜10倍するので一種のステータスシンボルとなっている。コーヒーを飲む場所、値段で客層を4つのグルー プに分け、コーヒーと同時に食する米食を分析した。茶文化の懐の広さ・深さを改めて認識した。

参考資料1:経済開放後の都市ハノイにおける茶生活資源とコーヒー観光資源

http://www.asahibeer.co.jp/csr/philanthropy/ab-academic/image/pdf/report/2008/10.pdf

「茶、カフェ」そして「米食」に関連して、公益財団法人アサヒビールグループ学術振興財団「2008年度研究助成報告」にある長坂氏の論考を配布しました。

茶が民衆文化であること、コーヒーが富裕層を中心に浸透し始めた当時の様子から、ファストフードが入らない「ローカル文化の抵抗」について、記述されています。

参考資料2:ベトナム・ハノイの都市民衆による互助と協力―ハンホム通り「ハビ亭」をめぐる公共圏の構築について―

http://kantoreikai.blog.fc2.com/blog-entry-36.html の『第2報告』

「ハビ亭と宗教祠堂」に関連して、2013年度東南アジア学会関東例会「2013年1月議事録」にある、長坂康代氏の「報告要旨」とコメンテーター三尾裕子氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)のコメント、質疑応答を、参考までに添付しました。

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