4番目には、クリスチャン・ダニエルス氏(東京外国語大学教授 アジア・アフリカ言語文化研究所)から『史料に見るタイ文化圏の樹木利用 -絹、茶、酒やビンロウなど-』と題した発表をいただきました。

タイ文化圏は、雲南を含む東南アジア大陸部に広がる山間盆地一帯に位置するが、盆地のタイ系民族以外に、山住みのモン・クメール系、チベット・ビルマ系、カレン系、ミャオ・ヤオ系諸語を話す民族も暮らしている。13世紀から20世紀まで、当該地域がタイ系民族の言語と文化によってゆるやかに統合されていた歴史事実にちなみ、タイ文化圏と命名された。タイ文化圏の物質文化は時代と共に変わってきたが、それがどのような要因によって変化したのかなどについては、研究がほとんどない。

本発表では歴史史料に明確に読みとれる樹木とそれを加工してできるモノを取り上げて、物質文化の歴史を考えてみたい・・・として概説された。日頃、勉強・調査研究することの難しい「時代&地域」の貴重な研究成果であった。

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