4番目には、『鄭和とムハンマド・チョンホ ~雲南碑文のナゾ~』と題して、上田 信氏(立教大学文学部教授)の発表をいただきました。

現在の中国は、海への進出のシンボルとして今から約600年前の明代に南シナ海・インド洋に遠征した鄭和を顕彰している。しかし、その実像はそうしたシンボルになり得るのだろうか。雲南省滇池の畔にある鄭和記念公園の内に、鄭和の父の墓碑がある。その碑文には多くのナゾが隠されているとして、そのナゾを解きほぐしながら、祖父と父がメッカ巡礼者(イスラム教徒)であった「鄭和」が経験した過酷な運命と、彼が海に乗り出した動機を探っている。現在のインドネシアにおける鄭和をめぐる状況も紹介された。鄭和は12歳の時に宦官にされたという。大船団は、鄭和の指揮下、モスレムのネットワークを活用して編成されたという。

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