4番目には、伏見 碩二氏(カトマンドウ大学客員教授、滋賀県立大学名誉教授、北海道大学山の会(AACH))から、『ヒマラヤ地震博物館 〜ネパール・ヒマラヤの環境変動研究から考える〜』と題した発表をいただきました。

演者は、1965年からのネパール・ヒマラヤ調査で、3つの自然災害を体験した。
1)1977年9月3日のクンブのミンボー氷河湖の決壊洪水と2)2012年5月5日のポカラのセティ川洪水、そして3)2015年4月25日のカトマンズ周辺のゴルカ地震である。いずれの自然災害も、発生直後に現地調査を行った。長年のヒマラヤの環境変動研究から考えたそれらの自然災害の特徴と、過去(1934年と1833年)の地震災害の教訓が生かされていない現状から、住民の災害意識の向上のため住民と研究者が協力してともに学べるよう、カトマンドウに地震博物館を設立することを、構想した。液状化現象の実験に見入る子供の瞳の輝きが印象的だった。

カトマンドウ盆地は、既に脆弱な地下地質構造が指摘されている。国民に注意喚起を促し、建築基準を見直す必要性も指摘されている。 (「2015年ネパール地震のテクトニクスとカトマンズの極軟弱地盤」京大大学院理学研究科、酒井治孝、日本地質学会)

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