幸島司郎氏による『ヒマラヤの氷河生態系』(ヒマラヤ学誌8号、2007)を、京都大学ヒマラヤ研究会(発行者)及びヒマラヤ学誌編集委員会(編集責任者;松林公蔵京都大学教授)の承諾を得て、掲載しています。これは、第4回雲南懇話会の講演内容に準じたものです。

ヒマラヤの氷河生態系

幸島 司郎

ヒマラ ヤの標高五千メートルを超える高山域には、氷河という雪と氷の世界が広がっている。氷河や雪渓、積雪など、水が主に雪や氷といった固体として存在する雪氷 圏は、その寒冷な環境条件のため、長い間無生物的世界であると見なされ、つい最近まで本格的な生物学研究の対象とはされてこなかった。特に、変温動物であ る無脊椎動物の生息環境としては、ほとんど無視されてきた。しかし筆者らの調査によって、実は氷河にも昆虫や甲殻類をはじめとする様々な生物が生息してお り、特異な生態系が成立していることが明らかになってきた。本稿ではヒマラヤ域の氷河に生息する生物の生態を紹介するとともに、この地域の氷河生態系の特 性を概説する。

(以下、添付ファイルをご参照くださいませ。)

 

【添付資料】himalayan_study_monographs_no_08_p113_kohshima_scan.pdf/『ヒマラヤの氷河生態系』 幸島 司郎 ヒマラヤ学誌第8号p113- (スキャン版)

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